8.『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』

【著作権侵害】『とある新人漫画家~』と『昆虫交尾図鑑』は編集者が同じです

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愚痴な感じです。暗い話が嫌いな方はそっ閉じでお願いします。

『とある新人漫画家~』と『昆虫交尾図鑑』

今回の記事は『とある新人漫画家~』の感想の続きのようなものです。

『とある新人漫画家に、本当にあった怖い話』(佐倉色)感想と色々考えたこと

『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』(佐倉色)を読みました。 その後、5つほどTogetterまとめを作りました。 今回はその経緯と、Twitterで感想を読む中で感じたことなど。 感想や作 ...

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出版社が犯した著作権侵害事件のまとめ記事を作りました。

著作権侵害をしている単行本・ムック本まとめ

時間が出来たのでTogetterまとめと、ブログ記事を更新しました。

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過去に著作権侵害をした本として『昆虫交尾図鑑』があります。

『とある新人漫画家~』の担当編集者が、『昆虫交尾図鑑』と同じ人であることは、漫画を読んだ直後くらい、割と早い時点で知りました。「KADOKAWAを告発する本を出すよう誘うなんて、勇気ある編集者だ…」と思い、奥付にあった編集者名で検索したからです。

『昆虫交尾図鑑』での著作権侵害について、簡単に説明すると、

1)美大の女子大生が昆虫が交尾する様子を描いたイラストを発表した。
2)それを出版社(飛鳥新社)が本にした。
3)出版前から、ネット上に公開されていた写真をトレースしたものだと指摘されていた。出版後、作者がそれを認めた。
4)作者が著作権侵害と認めたのに、出版社(飛鳥新社)は「パクリだと認め、謝罪します。でも著作権侵害ではない!」とプレスリリースを発表した…orz

細かいことはこの記事が分かりやすいです。

「昆虫交尾図鑑」のパクリ疑惑が斜め上の展開に(最終防衛ライン)

例えば当時のプレスリリース、「著作権違反してません!」て告知文は既に削除されています。他のサイトに画像データ残っているから事実の検証に支障はありませんが、事件を起こしたという自覚はあるのでしょうか。

調べてみると、『昆虫交尾図鑑』の作者・長谷川笙子さんは、出版差し止めを希望していたようです。
でも出版社の都合で販売継続となった。

その後、自分の印税を全額寄付している(寄付については著作権を侵害された写真家さんがツイートしています)。

出版社の都合に振り回されて、作者が泥をかぶっている。
長谷川笙子さん。本名かと思いますが、この名前では仕事が出来ない気がします。

もし、ネットなどで声を掛けてきた編集者がいたら、名刺の名前で検索し、過去の実績を確認しましょう。
Googleだけでなく、Twitterでも検索した方がより安心かと思います。

担当編集者の畑氏

『とある新人漫画家~』『昆虫交尾図鑑』とは、同じ編集者です。飛鳥新社の畑北斗さんという方が担当しています。
編集者の名前は本の奥付に書いてあることも多いです。

編集者・畑北斗氏が担当した過去作『夢をかなえるゾウ』はベストセラーですし、ドラマ化もしました。ただ、その人の実績、ヒット作だけを見て信じてしまうのは危険だと思います。

佐倉色さんは、編集者=畑さんをタヌキの姿で描いていましたが。正しいような…。

新人漫画家と「ねとらぼ」

『とある新人漫画家~』は「全部見せます!」と言いつつ、実名が出るのはKADOKAWAと「ねとらぼ」だけです。正直、「ねとらぼ」に関してはとばっちり感が強いです。

「ねとらぼ」に関連するまとめも作りました。「ねとらぼ」は「マンガに描いてあることは事実無根」と反論し、出版元である飛鳥新社からの回答を求めています。飛鳥新社が回答する様子はありません。

『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』に対する「ねとらぼ編集部の見解」と、それに関するコメント

私はゲーム業界で働いていたので、「ねとらぼ」は、ITメディアニュースの派生、て印象がありまして。砕けた感じですが、真面目なニュースサイトとして認識しています。

作中ではボーノ氏の口車に乗せられて、「ねとらぼ」に連絡した作者・佐倉色さんの様子が描かれます。

私が「ん??ボーノ氏、おかしくね?」と思ったのは、「ねとらぼを2chまとめサイトと同列に扱っていたから」です。

え???まとめサイトって。
はちま、刃、やらおん、ハム速、と同列なの?何言ってるの?それは全然違うよ???
ねとらぼは、まとめサイトじゃないよ?

そこが嘘だと思ったから、「こいつ(=ボーノ氏)、意図的にデマを伝えて作者を操作してる…」と気付けたんです。
なので紅林直さんとか、恵美嘉樹さんの考察に共感しつつも、きっかけは全然違うんです。

一応、夫に確認しましたが、認識は同じでした(佐倉色さんの漫画は読んでない)。

でも、まとめ作っていると、「ねとらぼはまとめサイトと同じ穴のムジナ」という評価が多かったのもたしかです。

「ねとらぼ」は大変まっとうなオタク系ニュースサイトです。佐倉色さんの件では、飛ばし気味だったと思うけど。
著作権侵害にも敏感に反応して記事にしてくれる、良心的なサイトですよ。

最近だと育児漫画ブログ「社畜の育児」運営者のパン耳さんが描いた、離乳食まとめ記事を伝えたりしています。
「乳児に与えてはいけない食材」まとめ画像がパパママ必見 医師や栄養士も内容確認済み(ねとらぼ)

今回の反論については、もう少し柔らかく対処できると嬉しかったけど、あの辺(はちま他)と同列に語られたら、ライターさんが怒るのもうなずけます。
しかも作者の行動や要求が、編集者さんの記憶と違ったのであれば、余計に腹が立ちますよね。

事実との相違

色々なツイートをまとめる中で、「ねとらぼ」のライターさんが『とある新人漫画家~』について、コメントしているのを見かけました。

その人(ねとらぼのライターさん)は、佐倉さんがかけた電話に対応していたようでした。そのうえで「漫画に描いてあることは事実と違う」とツイートしていました。

マンガで描かれた「ねとらぼ」の佐倉色さんに関する記事は、編集者や作者に確認せずに公開されたものですが、画像は引用の範囲内だと思いますし、「ねとらぼ」はニュースメディア。報道の自由が保障されています。そして、佐倉色さんはプロ漫画家です。

佐倉さんは「著作権」について描いていますが、認識がおかしいのは佐倉さんの方だと私は思います。

お礼漫画は2枚?

少し話がズレますが、作者が漫画の中で”お礼漫画は計2枚”と主張しているのには賛同しかねます。

まとめのコメント欄で色々な方が検証してるのですが、事態は単純だと思います。
佐倉色さんがお礼漫画を納品したとき2枚だった、てだけかと思います。

しかし、納品時はともかく、Twitter上では1枚になってるのです。
元ツイートはこれ。画像データは1枚です。

ねとらぼの反論記事(当時のスクリーンショットが掲載されている)を読んだ上で、無理やりに画像を2枚にするとすれば「表紙画像」と「色紙キャンペーン漫画」の2枚です。画像2枚であるが、漫画2枚ではない。

表紙は基本的に無断転載には当たりません。漫画自体は1枚です(しかも引用の範囲内だと思う)。

この部分は、飛鳥新社の編集者突っ込めよ、と思わずにはいられません。

編集者の仕事とは?

佐倉さんが「ボーノ氏に言われた通りで動いていた」のは仕方ないのですが、漫画に落とし込む前に事実関係は確認してもよいのではないかと思います。

私がTogetterで ↓ のまとめを作ったのにかかった時間は、2時間程度です。

『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』(佐倉色)の作品中に登場するWEB関連情報まとめ

私は検索に慣れているので早いとも思いますが、普通の人でも4時間くらい掛ければ、同じ情報に辿り着けると思います。事実確認はそんなに大変ではない。

編集者・出版社がその程度の確認の時間を惜しんで良いのでしょうか?

漫画で描かれる、作者の主観や感情が入る部分が混乱していたり、事実と違っていても別に構いません。

しかし、主観が入らない部分はチェックして、不要なら削った方がいい。
今回で言うと「お礼漫画を無断転載された」で通じる話です。なぜわざわざ「2枚」と書いたままにするのだろう。

こういう粗があると、KADOKAWAへの告発そのものが作者の勘違いではないかと、不審に感じられます。

まとめ

『とある新人漫画家~』は、業界に一石を投じる作品だと評価していますが、編集する側のモラルは低いと感じています。
出版社サイトで作者の佐倉色さんの読みが違うのも気になる…(サクラシキ、という読みなのに、サクライロ、になっているんです。細かいけど…)。

KADOKAWAという出版社の不始末だけでなく、飛鳥新社という出版社の適当な体質をも見せつける。
ある意味ですごい作品だとは思います…。

それでは~

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